働くママにペナルティ!? 成績率で低評価
育児短時間など利用者は加算なしが多く、加算ありがすくない
育児短時間等の制度を利用している職員は、フルタイムの職員に比べボーナス成績率で低く評価されている実態が組合の調査で明らかになりました。
調査には93人から回答がありました。
それぞれ最下位から加算Ⅲの割合は図の通りです。
全体と比べてみると加算なしの割合はフルタイム33%に対し、制度利用者では47%。逆に加算ありはフルタイム59%に対し制度利用者は48%でした。
この差は偶然ではなく意味のある差です(p値0.015 カイ二乗検定)。
育児短時間などを利用する職員は、フルタイムの職員より明らかに低い評価を受けたのです。
育児と仕事を両立させている職員を低く評価する傾向がある制度が真っ当な制度なのでしょうか。
人が人を評価する時、そこには評価者の主観が入り込むすきがあります。
女性は子どもを持つと仕事に対する責任感が低下すると評価され、逆に男性は子どもを持つと仕事の対する責任感が強くなると評価される。
このようなバイアスを明らかにした研究があります。1)今回のボーナス成績率評価は、そのようなバイアスから無縁だったとは言えません。
短時間しか働かないのだから評価が低くて当たり前というような古い価値観を、都立病院から一掃する必要があります。1)アナベル・ウィリアムズ著 田中恵理香訳 女性はなぜ男性より貧しいのか 晶文社
10.25都立病院労組第3回定期大会 賃上げ・平和を実現する方針を
都立病院機構183億円の赤字が喧伝される中、私たちは賃上げ・労働条件の改善を求めて第3回大会を行います。
物価高騰から生活を守るためにも、全職員の賃上げ、ボーナス増を実現する方針を確立しましょう。
私たちが賃上げを求めることは、日本の病院が長年の低医療費政策のため労働者のささやかな賃上げ要求にもまともに応える体力を失っていることを明らかにする意義もあります。
今の低医療費政策のままでは日本の医療は持続不可能です。
平和が健康には不可欠です。
イスラエルのジェノサイドを、ロシアのウクライナ侵攻を、暮らしや復興を犠牲にした石破政権の大軍拡を止めるために、労組として声をあげできることをやっていきましょう。
温暖化を止めるためにも大気中に大量の二酸化炭素を吐き出す戦争は今すぐ止めさせなければいけません。
組合の方針は皆さんの声で決まります。大会での議論に注目してください。
2期48号
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