看護2年目 キャリアラダーⅠをクリアしても下位多発
不明確な基準 高まる不公平感 下がるモチベーション
夏のボーナスから導入された成績率は、当初組合に説明された内容と大きく異なる運用がされています。
組合が成績率制度について合意した際には、下位・最下位は例外的にしかつけないと法人本部は説明していました。
夏のボーナスについて妥結した時も、6割の職員は加算がつくので昨年より増額になる、残り4割は昨年と同額になると説明しました。
この説明も、下位・最下位は例外的だという理解がなければ成り立ちません。
しかし実際には、看護師2年目の多くが、2年目であることを理由に下位評価を受けています。
これは組合への説明と全く異なる運用です。
「都立病院人材育成ビジョン」では「キャリアラダーレベル毎の定義」としてレベルⅠの「看護の核となる実践能力」を「必要に応じて助言を得て看護を実践する」と定めています。
ところが多くの2年目看護職員が「助言を得て看護を実践」していることを、「独り立ちできていない」と下位評価の理由にされています。
自分たちで決めたキャリアラダーの基準をクリアしているのに下位評価とするのは、人材育成の点からいっても支離滅裂です。
アンケート自由記載欄で特徴的なのは、加算が付いたスタッフも含めて多くの職員が「評価基準が明確でない」と感じていることです。
そのため納得感が得られず、力を合わせて仕事をしていこうという気持ちが大きくそがれています。「縁の下で仕事を支えている側は報われない」(加算Ⅰ)
アンケートは引き続き実施中です。回答数が多くなれば、現場の声をより正確に反映できます。
すでに回答された方は、周囲にもアンケートを広げてください。
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