労働組合の力で、働きがいのある職場を
そごう・西武労組がストライキ
そごう・西武の従業員でつくる労働組合が、8月31日にストライキに踏み切ったことに注目が集まっています。
親会社であるセブン&アイ・ホールディングスが、雇用維持や経営戦略が不透明なまま米投資ファンドに株式を売却すること、組合との団体交渉に応じないことに抗議したものです。
百貨店業界のストライキは61年ぶり。
株式売却は強行されましたが、セブン&アイは「労組との協議に適切な範囲で支援、協力していく」とのコメントを発表し、ストライキが経営に一定の圧力を加え、労働組合の存在意義を示したことになりました。
「労働組合は賃金を上げる」米財務省が報告
米財務省はこのほど、労働組合が米経済に及ぼす影響について分析した報告書を発表しました。
労働組合がもたらす良い影響として、▽賃金を10~15%引き上げて職場環境を改善する▽社会全体の不平等を縮小し、生産性を高める、などと分析しています。
また労組加入率の低下で労働者が企業側と団体交渉を行う力が弱まった、と指摘し「労組を支援することを通じて労働者の力を強化すること」が必要だとして、この数年で労組結成の動きが活発となっていることも紹介しています。
「働きがいのある職場」は、ひとりでに整うわけではありません。組合の仲間と一緒に力を合わせて、職場改善を目指しましょう。
1 期40号
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