現場の頑張りに応え全職員の賃上げを

中期計画達成に向け着実に業務を進捗させたのは現場です
賃上げ交渉が始まります。
10月28日(火)から4週にわたって団体交渉を行います。24年度都立病院は赤字でした。赤字なのに賃上げ、あ
りなんでしょうか?
赤字でも賃上げ、ありです。
なぜなら、都立病院は、都議会で決めた中期計画に基づいて不採算な「行政的医療や高度・専門的医療」を担うように、都民から求めら
れているのです。
中期計画は毎年進捗状況をチェックします。24年度も「目標達成に向け着実な業務の進捗状況にある」と評価されています。
とりわけ「行政的医療や高度・専門的医療の安定的かつ継続的な提供」については、12の医療分野でS評価(年度計画を大幅に上回る)が
1分野、A評価(年度計画を上回る)が5分野です、他はB(概ね順調)でした。
半分の分野で中期計画を超過達成しているのです。それを反映しているのが医業収益79億増です。都民から託された計画を達成したのに、物価高騰などにより赤
字になったのです。機構はこの現場の頑張りに賃上げで応えるべきです。
昨年は、平均2.3%の賃上げでした。若年層は2.3%を超える賃上げでしたが、ベテラン層は非常に低い賃上げでした。25年度の消費者物価の上昇率は2%台後半になると予想されています。昨年のよう
に若年層中心の賃上げでは、ベテラン層は実質賃下げになってしまいます。
労組の要求は、中堅・ベテラン、再任用、病院職員も含めた全職員の賃上げです。若年層中心の賃上げではなく、働き続ければ賃金が上がることが必要です。そうしないとベテラン職員は養成できま
せんし、安心して働き続けることができません。
秋の交渉に向けてスト権確立 団体交渉に参加しよう
ストライキ権が確立されました。批准率は7070%で過半数を超えました。スト権確立を背景に10 月28 日からの交渉に臨むことになります。
交渉を成功させるポイントは、交渉を執行部に任せるのではなく、多くの組合員が交渉に参加することにつきます。
なかでも、組合の将来を担う若い組合員が交渉に参加することが重要です。
交渉といっても難しく考えなくてもかまいません。「物価が上がって苦しい、給料上げてほしい」、一人で言っている分には愚痴ですが、交渉の場で機構本部に対して言えば、要求になるのです。
3期43号
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