ボーナス夏のみ2.225月で妥結
支給は6月28日 冬のボーナスは秋以降に再交渉
5月28日、法人本部より今年度のボーナス等の要求について再度の回答がありました。
ボーナスの回答は当初提案どおり4.45月でした。
この回答に断固抗議します。
昨年度も4.45月という回答でしたが、粘り強い交渉の結果、実質4.55月まで支給額を上積みさせてきました。
今年度法人本部は、ボーナスの成績率をもって加算方式にしたのだから支給額は増えると主張しています。
しかし加算のない4割の職員にとっては全くの賃下げでしかありません。
このかんの私たちの要求からすると全く許しがたい回答です。
しかし夏のボーナス支給が迫っているため、苦しい選択ではありますが、夏のボーナスに限り妥結(2.225月)、冬については交渉継続とする判断をしました。
都立病院労組はこのかん、組合員の一人一人の切実な思いを法人本部に伝えるために、署名に取り組んできました。
5月21日の団体交渉において、3773筆の署名を提出するとともに、職場の声を法人本部に直接伝えてきました。
物価はますます上がっており、実質賃金は目減りする一方です。
赤字だから賃上げできないと言われていますが、病院の赤字は私たち職員のせいではありません。
診療の単価は診療報酬で決まっているのに、病院で購入する消耗品や診療材料などは値上がりしています。
公的病院である以上、儲かる医療に特化することもできず、病院経営がより厳しくなるのは当然です。少子化が進む中、賃金を引き上げ、魅力ある都立病院にしていかないと、人材の確保はますます困難になるばかりです。
「都立病院」としての医療を維持するために、都が責任を持って保障すべきです。
法人本部も今年の冬のボーナスについて「本年秋頃に労使で協議を行う」と回答しています。私たち都立病院労組はスト権を確立し、引上げを迫っていきます。
団交の場で参加者から多くの意見がだされていた、病院職員の処遇改善・主任にならないと頭打ちになり昇給できなくなる給与制度・「ベースアップ評価料」の取り扱い等、改善を要求する課題は山ほどあります。
引き続き組合員のみなさんと一緒にがんばっていく決意です。(「妥結に当たって」全文はHPで読めます)
都立病院労組拡大闘争委員会
今後の運動方針 秋冬に向けて 賃上げ、冬のボーナス増額の実現を
都立病院労組は、拡大闘争委員会において今後の運動方針を確認しました。
① 成績率アンケートの実施。6月28日の支給日に合わせて成績率アンケートを実施します。評価を妥当なものと思えたか、モチベーションを向上させたか等で、成績率が意欲とチームワークにどのような影響を与えたのか分析します。
② スト権を確立し秋冬の交渉に臨みます。ストライキを背景に強力な交渉を行えるようにスト権を確立します。高率で批准投票を実現しましょう。
2期29号
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