夏ボーナス2.225月で妥結 支給6月30日

成績率・冬の支給月数増は秋交渉での課題
27日、夏のボーナスに対する最終回答がありました。
回答は「各職場で工夫と努力をしていただいており、入院患者の増加などにつながっている」、「職員一人ひとりの頑張りにより機構の運営が成り立っている」と現場の頑張りを評価しつつも、月数については2.225月、病院職員は賞与算定基礎額の10%という内容でした。
労組は各支部長による拡大闘争委員会を開催し、24年度決算で赤字の拡大が予想される中、昨年同月数を確保したことを一定評価し妥結を決定しました。
支給月数増の原資が厳しい中、加算額を圧縮し全体の支給月数の引き上げ要求については、今後「必要に応じて検証を行っていく」ことになりました。
物価高騰が続く中、昨年同月数の支給では実質切り下げです。
そのため、冬・来季夏のボーナスを決定する秋の交渉が非常に重要になります。
都立病院は不採算な行政医療を提供しています。
そのため黒字化は困難です。
それにも関わらず独法化したのですから、秋交渉で24年度決算赤字を理由に賃上げを拒むことは、赤字の責任を労働者に押し付けることに他なりません。
秋交渉に向け組合員を増やし、ストライキを背景に交渉する強い労働組合をつくっていきましょう。
一方で私たちの賃上げは、69%の病院を赤字にしている低医療費政策の変更が必要です。
ところが自公政府と維新は病院経営を助けるどころか、この赤字を利用し病床を削減しようとしています。
夏の都議選・参院選では、医療切り捨て政策を進めるこれらの勢力に厳しい審判を下し、政策変更を求めなければなりません。
黙っているだけでは賃上げはありません。
秋交渉では、ボーナス成績率を改善し月数増、賃上げを実現しましょう。
成績率制度 人は比較されるとメンタルが悪化する
仕事の進め方について上司に意見を言ったところ、「取り組み姿勢について問題があるという事でいいのね」と脅かすようなことを言われたという相談が来ました。
最初は何を言われているのかわからなかったが、自己申告の評価項目のことだと気が付いて怖くなったという事です。
組合の加算額圧縮の要求に対して法人本部は、「職員の過半数を超える6割を対象とした」「3段階の加算区分」により「職員の頑張りにきめ細かく応えることが可能」と回答しました。
しかし昨年行った組合のアンケートでは、加算なしの4割の職員は、標準ではなく低く評価されたと受け止めていました。
ベテランほど加算が付かなかったことに納得できず、91%がモチベーションがマイナスと回答しています。
人は比較されるとメンタルが悪化します。
4割もの職員のメンタルを悪化させる可能性があり、都立病院を支えるベテラン職員のモチベーションを低下させる制度は改善が必要です。
3期27号5月27日
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