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コメもなければ薬もない どこへ消えた!?

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コメだけがなくなったわけではありません。

実は薬もなくなっています。

今年3月の調査では、全ての医薬品の14.8%が出荷制限や供給停止になっています。

ジェネリックだけでみると出荷制限や供給停止の割合はさらに増え19.3%にもなっています。

出荷制限や供給停止は抗生物質やオピオイドなど基礎的医薬品にも及んでいます。

メロペネム点滴静注用は出荷制限、セフトリアキソンNaは供給停止。

術後の疼痛緩和に使われるアナペイン注も出荷制限、術後やがんの痛みを緩和するフェンタニル注も出荷制限です。

このように「手術を受けても大丈夫なのか?」と思ってしまうくらい、基礎的な医薬品が出荷制限や供給停止になっています。

薬不足のきっかけは20年12月に発覚したジェネリックの品質不正問題と言われています。

しかし、その背景には「低い薬価」という国の低医療費政策の問題があります。

国は診療報酬改定の度に、基礎的な医薬品の薬価を下げてきたので、抗生物質のような必須な薬でも利益が出なければ企業は生産を維持しようとしないのです。

コメ不足、薬不足、病院の赤字。この3つの問題の背景には、国の政策によって生産や活動が維持できない程度に追い詰められているという共通点があります。

コメ農家の時給は97円、ジェネリックの一部は採算割れ、病院は高度医療や3次救急などをやればやるだけ赤字になってしまい、69%の病院が赤字です。

夏には参院選があります。

コメ不足、薬不足、病院赤字をつくりだした自公と、自公と共に更なる医療費抑制を企む維新にNo!を。

ボーナス2.225月 6月30日支給 成績率は現行のまま

ボーナス交渉は2.225月、6月30日支給で妥結しました。

厳しい経営が続く中、成績率の加算分を圧縮して全体に付与することを要求しましたが、夏は現行のままとなりました。

法人本部は、成績率をモチベーションをあげるためと言いますが、昨年実施した組合のアンケートでは、モチベーションアップ効果は回答の26.6%と限定的でした。

むしろ「何を基準として評価されたかわからない」などモチベーションが低下したという回答が46%でした。

組合では今年も成績率アンケートを実施します。

1人でも多くの人に回答していただき、現行制度がモチベーションアップにはつながらないことを再度明らかにし、病院職場にあった制度への改善を目指します。

3期28号6月3日
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