医業収益が増え人件費が減っているのに赤字
機構本部は現場の頑張りに賃上げで応えよ
10月29日に行われた団体交渉で機構本部は度々183億円の赤字について言及しました。
183億円の赤字は聞いたことがあっても、その内容を知っている人は少ないと思います。
183億の赤字に惑わされないためにも、今回は赤字の構造について押さえておきたいと思います。
医業収益が増え、人件費が減っているにも関わらずコロナ補助金などの廃止で赤字。
これが23年度決算の特徴です。
医業収益は22年度に比べて58億円のプラスです。
しかし医業収益を上げるための費用、医業費用も50億円プラスになっています。
医業費用でプラスになっているのは、材料費と委託料です。
物価高が病院の収益に悪影響を与えているのがわかります。
一方で、私たちの賃金である給与費は22年度比マイナス5億円です。
この決算の内容を見れば、私たちの賃上げ要求が真っ当なものだということがわかります。
現場は頑張って医業収益をあげており、給与費も減っているのだから、機構本部は賃上げ・ボーナス増で職員の頑張りに応えるべきです。
第1回団交 働き続けることができる賃上げ・職場環境を
第1回団体交渉に参加した多くの組合員が訴えたのは、現場で求められる労働のレベルに対して、支払われる給料が安すぎるということでした。
「直接患者さんに接する仕事なのに時給1420円。
仕事の重さに対して賃金が安すぎる。
勤続年数の長い人ほど、もっと給料の高いところに行きたいと辞めていく」
仕事にやりがいを感じながらも、賃金が見合わないと多くの職員が感じベテランほど退職していく傾向があります。
都立病院労組のHPにどのような検索キーワードでたどり着いたのか。
毎月計測しているのですが、1位「ただ働き」、そして2位「都立病院 給料 安い」で毎月ほとんど変わりません。
ベテラン職員を育成するためにも賃上げが不可欠です。
そしてただ働きの一掃も。
3期2号11月5日
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